秋葉原ＰＷＣ＠ペアスタン

新環境１発目の大会。

相方のじあきのデッキはすぐに決まったのだが、俺のデッキが中々決まらず、デルバー→ゾンビ→青白コンとどんどん候補が変わっていった。

漠然と「新しいカードたくさん使ったデッキがいいなー」そんな状態で迎えたアヴァシンの帰還発売日。未だに決めかねていた俺は１枚のカードと出会う。

「稲妻のやっかいもの」


プレリのときに友人が「これと白ヒーロで白赤ヒューマン作る」みたいなことを言っていたのを思い出し、当時は「ふ〜ん」くらいにしか思ってなかったが、よく考えたら他にもAVRのカードがたくさん入りそうだし、何より稲妻のやっかいもの→白ヒーローは当時のFiresを彷彿させた。これはプレイしていて楽しそうだし、簡単にブン回って勝ちそうということで、すぐに使用することを決意。

休憩時間中に教区の勇者４、断崖の避難所４、ミラディンの十字軍４、刃砦の英雄１、魂の洞窟４、稲妻のやっかいもの４、銀刃の聖騎士４を計21000円で購入。ちょっと痛い投資かなーと思ったが、どうせ７ー０してＢＯＸ貰ったら半額は減価償却できるから大丈夫と判断。

その日はソワソワしながら仕事を終え、家に帰って即デッキ構築開始。

最初は

刃砦の英雄４
稲妻のやっかいもの４

を並べ、次にテンプレの

教区の勇者４
宿命の旅人４
ミラディンの十字軍４
ｽﾚｲﾍﾞﾝの守護者､ｻﾘｱ４


と並べ、稲妻のやっかいものを最大限生かすべく

銀刃の聖騎士４


これで生物２８枚が決まり、残りはスペル８〜１０枚で完成やー。とりあえず


清浄の名誉４


デッキにダブルストライク８枚やん！


天使の運命４


４マナ域８枚だから、さすがに土地は２４やな


平地１０
山４
断崖の避難所４
魂の洞窟４
処刑者の要塞２


現代にFiresが蘇ってしまった…

稲妻のやっかいものはヤヴィマヤの火で、刃砦の英雄ははじける子嚢。
ダブルストライクはブラストダームであり、天使の運命と絡むとヤヴィマヤの火→はじける子嚢に早変わり。

しかも処刑者の要塞という飛び道具さえ入っている。これさえあればタミヨウ＆ギデオンみたいなデッキにも勝てる。

間違いなく最強デッキ。
低めに見積もっても俺が６ー１でじあきが３ー４。俺は個人戦じゃないことを恨んだ。

当日の朝になって、冷静に天使の運命４はバカだってのと、飛び道具が欲しくて硫黄の流弾を入れたり、サリア４は重ね引いて弱そうだったり結魂と噛み合いそうだったりで堂々たる撤廃者を採用。

以下がそのリストである

教区の勇者４
宿命の旅人４
稲妻のやっかいもの４
スレイベンの守護者、サリア３
堂々たる撤廃者１
ミラディンの十字軍４
銀刃の聖騎士４
刃砦の英雄４

清浄の名誉４
天使の運命２
硫黄の流弾２

平地１０
山２
断崖の避難所４
魂の洞窟４
処刑者の要塞２



魔力のとげ３
志気溢れる徴収兵３
忘却の輪２
天界の粛清２
悪鬼の狩人１
戦争と平和の剣２
饗宴と飢餓の剣１
火柱１



サイドはケッシグ対策、汎用パーマネント対策、剣とシンプルな構成。


そんなこんなで始まった秋葉原ＰＷＣ＠ペアスタン。俺の中では個人戦に等しく、これは俺のプライドを賭けた戦い。

参加者３３チームのスイス７回戦。７ー０まで駆け抜けられる気はしなかったので、６ー１まで駆け抜ける！



Ｒ１ エスパーコン


①１→２→３→４と並べて相手土地止まって勝ち。

②１→２→３と展開しまたも土地が止まり気味の相手をライフ１まで追い詰めるも、ラス打たれて、赤マナ出なくて処刑者の要塞で勝ちきれないなーとモジモジしてたら殴打頭蓋引かれて負け。


③ダブマリして生物１枚しか引かず負け。

○××


Ｒ２ 英知＠ＪＢさん

①ラス→ラス→奇跡ラス→四肢切断→奇跡ラス→タミヨウ→カーン。


②ラス→漸増爆弾→奇跡ラス→忘却の輪→奇跡ラス→天使への願い→天使への願い。


××


Ｒ３ ナヤ殻

①生物３ランド４でキープしたら、土地４連続で引いて負け。

②１→２→３→４で勝ち。

③相手の刃砦の英雄の接合者と絡み根の霊が強くてモジモジするも、悪鬼の狩人と火柱で場をなんとかイーブンにしながら殴り合いに持ち込む。土地多めに引いててキツイナーと思ってたら、白ヒーロー→赤ヒーロー→地獄乗りって出されて負け。

×○×



Ｒ４ 赤青ビート

①サリアが強すぎて相手アクションできず勝ち。

②序盤の生物を電弧の痕跡やバウンス打たれながら流城の貴族に殴られるも、忘却の輪で対処して白ヒーロー連打して勝ち。

○○


Ｒ５ 白黒トークン


①俺タフネス１たくさん引く。相手トークン並べる。負け。

②１→２→３と並べるも、トークンとアンセムと除去で中々攻めきれず、陰鬱で悪魔トークン出すやつと迫撃鞘のコンボがスタートして負け。

××



Ｒ６ 白赤ヒューマン


①互いにダブルストライクを並べあい硬直状態になるも、先に刃砦の英雄とアンセム出されて負け。

②またも互いダブルストライクを並べあうも、相手だけ赤白剣で負け。


××


まさかの１ー５。苺の森に迷い込んでしまった。こうなったら何としても最終戦に勝ってカンクリックスになるしかない。俺に残された希望は、己がカンクリックスになり井川にもとチームカンクリックスを組むこと以外にはない。俺はプロツアー決勝のつもりで最終戦に挑んだ。



Ｒ７ デルバー

①先手で教区の勇者、サリア、白ヒーロー、土地４でキープ。教区の勇者をはらわた撃ち、白ヒーローにはマナ漏出、サリアには瞬唱の魔道士からのはらわた撃ちと順番に対処され、そこからはよくわからない細かい生物を１体ずつ出すような展開で、プレッシャーをかけれず負け。


まだ行ける！得意の速攻で押し切れる！！まだ俺の心は折れちゃいない！！ＧＯカンクリックス！ＧＯカンクリックス！！！


②先手ダブマリで白ヒーロー土地４スタート。聖トラフトの返しの白ヒーローをバウンスされた瞬間、心の中で「バキバキ」という音がしたのを覚えてる。相手の聖トラフトが白ヒーローに突っ込んできて、こちらのライフが３になりながらも相手の聖トラフトを打ち落とせたことで、わずかに心が上向きになった瞬間に２体目の聖トラフトを出してきた相手の顔は今でも忘れない。そしてラストターン。思い出せ、あのときの気持ちを。墓地から静電気の稲妻を拾ったまだ１６歳だったときの気持ちを！！サイドードから帰化を手札に加えた１５歳だったときの気持ちを！！イカサマをするつもりはない、それくらいの意気込みでカードを引けばなんとかなる！！盤面を解決してくれる！ドロー！！

平地


××



１ー６




１ー６




どうせ７ー０してＢＯＸ貰ったら半額は減価償却できるから大丈夫と判断。



低めに見積もっても俺が６ー１でじあきが３ー４。俺は個人戦じゃないことを恨んだ。





どうせ７ー０してＢＯＸ貰ったら半額は減価償却できるから大丈夫と判断。



低めに見積もっても俺が６ー１でじあきが３ー４。俺は個人戦じゃないことを恨んだ。




１ー６



俺は明らかに勘違いをしていた。このデッキはFiresではない。ただの同盟者だ。なんの飛び道具もない同盟者がトーナメントで７ー０などできるはずがない。

俺は２万という高すぎる授業料を払い、デッキを組んだ時点で誰もが気付きそうなことに気付いただけだった。だが収穫がなかったこというと、そういうわけでもなく、次は堂々たる撤廃者をたくさん入れようとか、火力は抜こうとか、他のアーキタイプのデッキには新しいカードは○○が入ってたとか、いいアイデアだなーとか、コーラをストロー５本使って飲むと５倍の速度で飲めるんだなとか、やはり大会に出ると必ず得るものがあり、俺はこの感覚が大好きなのだ。

組んでくれたじあきはありがとう。メインからグリセルブランドを抜いたこと以外は感謝してるよ。




最後に一言



２度とこのデッキ使わねえから！！！！！